あの大ヒットは何も発明していなかった
更新日:8月12日
先日、SONYのウォークマン開発担当者の手記本を読んで驚いたことがある。
あの世界中で大ヒットした1979年発売のウォークマン。

スティーブ・ジョブズもSONYに憧れたきっかけとなったウォークマン。
「実は、何も新しいテクノロジーは開発していなかった」という事実。
「既存のパーツの寄せ集め」だったと。
唯一、本当に新しく技術的に開発したのは、『ステレオ・ミニジャック』だけだったと。
SONYの開発者こう思ったと。
音楽を気軽に外に持ち出して、ヘッドフォンで没入したい人はいるはず。(→ラジカセだと、大きすぎて気軽に持ち出せない)
本当の発明は、着眼点(=コンセプト)だった。
そして、あと3ヶ月で破産する予定だったアップルを起死回生させたヒット商品。

1998年発売、iMac。
これも、実は、何も新しいテクノロジーは開発していなかた・・・
という事実。
CPUも普通、ハードディスクも普通、ウォークマンと同じ。
どれも、いままで業界に存在していたパーツ。
全部、いままであったものの寄せ集め。
パソコンの筐体のデザインをおしゃれに、丸くかわいく、シースルーに、カラフルにしただけ。
でも、スティーブ・ジョブズはこういう着眼点(コンセプト)でパソコンの概念を捉え直した。
正確には、天才デザイナー ジョナサン・アイブ。
それを、「このアイデア、いいね!」と言って採用したのがジョブズ。
いままでのパソコンってぶっちゃけ、かっこ悪くない?みんな、白ベージュの筐体で。もっと、おしゃれで、見てるだけでウキウキするようなデザインだったら、家にインテリアとして置いておくだけでうれしいかも!
それだけで、世界中で大ヒット。
発明、イノベーションというと、すぐに難しいテクノロジー的な開発みたいな印象を受けるが、『着眼点・考え方(コンセプト)を変える』ことも立派な発明だった。
という話。
ほんと、失敗するときは、お客さんの心を捉えていないということ。
不要な「差別化」をして自滅するケースが多い気がする。
思い込みや、データ主義でズレてる感じがする。
お客さんに聞いても分からないのに。
アンケートを取るのは、アンケートをそのまま使うことじゃないのに。
リサーチの基本を知らないまま起業する事業者が多い。



